雑談

【本紹介】アクセル・ワールド【黒雪姫が可愛すぎる世界】

「もっと先へ・・・・・・≪加速≫したくはないか、少年」

みなさん、こんにちは。

今回は、電撃文庫から刊行されている「アクセル・ワールド」をご紹介します。

「アクセル・ワールド」は、ソードアート・オンライン(以降SAO)で有名な川原礫さんのデビュー作であり、現在も連載中のライトノベル作品です。

2009年2月の第1巻刊行から2022年3月には最新刊第26巻が発売されます。

マンガ化やアニメ化などのメディアミックスも数多くされている人気作品です。

アクセル・ワールドとは

物語の舞台は2047年。東京都杉並区。

梅郷中学に通う有田春雪(ハルユキ)は、スクールカーストの最下辺にいた。

授業中のハルユキの視界には先生が空中に書きつけた数字と記号が、脳内で映像化され、先生の声も増幅して送り込まれてくる。

これは、ハルユキの首に装着されているニューロリンカーによって行われている。

今や国民一人に一台とまで普及したニューロリンカーは、脳と量子無線接続し、映像や音声などあらゆる五感をサポートする携帯端末で、生活の半分が仮想ネットワークで行われるようになっている。

そんな中、クラスのヤンキー荒谷から昼飯を買ってこいというメールが届く。

全てに全力で後ろ向きなハルユキは、昼休みになると自分の昼食代を荒谷達に使うと、空腹を堪えながらトイレに篭る。

「ダイレクト・リンク」して学内ローカルネットにフルダイブすると、ハルユキの感覚は消え、学内アバターであるピンクのブタの姿になった。

ブタ姿のハルユキが向かった先は、人気のないスカッシュゲームだった。ほとんど取り柄のないハルユキもゲームだけは得意だった。

「現実なんて要るか」とゲームに没頭するハルユキは、ハイスコアを記録しながらも落ち込んでいた。

その後、心配して探しにきた幼馴染の倉嶋千百合(チユリ)についた悪態に自己嫌悪に陥るハルユキだったが、授業が終わるとまたも逃げるようにスカッシュゲーム場に向かった。

そこに表示された最新レベルをみてハルユキは驚愕する。

ハルユキが数時間前に更新したレベルが10以上も更新されていた。

VRゲームテクニックでは、学校で自分に勝てるものはいないと自負が崩壊寸前となった時、背後で声がした。

それは学校一の人気者で生徒会副会長。純白の肌に漆黒の瞳、漆黒のドレスにアゲハ蝶の羽根をはやしている、凄絶な美貌の持ち主である2年生の「黒雪姫」だった。

「もっと先へ・・・・・・≪加速≫したくはないか、少年」

その言葉に促され、翌日ラウンジに赴くハルユキ。上級生達が集う場に勇気を出して黒雪姫の前に座ったハルユキは、黒雪姫からあるアプリケーションソフトを渡される。

他人から出所不明のソフトをインストールするなど言語道断。だがハルユキは黒雪姫の「現実を破壊する」という言葉に従い「YES」を押す。

目の前には炎が舞い上がり「ブレイン・バースト」の文字が現れる。

ソフトがなんなのか聞こうとするハルユキの前に荒谷が現れ、黒雪姫の挑発に乗って拳を振り上げる。今にもハルユキが殴られそうになったその瞬間!

「今だ、叫べ!≪バースト・リンク≫‼︎」

バシイイイイッ‼︎という衝撃音とともに世界がブルーに染まり、あらゆるものが止まっていた。

驚くハルユキに対し黒雪姫が説明する。

「ブレイン・バースト」はニューロリンカーに秘められた加速機能を引き出すもので、思考を一千倍に加速して現実の1秒を16分40秒として体感することができるものだった。

「ブレイン・バースト」を利用して荒谷達を退けたハルユキは、その日悪夢を見る。

翌朝、自宅のマンションを出たハルユキは、突然バシイイイイッ‼︎という衝撃音に包まれ廃墟と化した街並みに立っていた。

しかも自分は、全身シルバーのロボットのような姿に変わっていた。

目の前には、タイムカウンターが出ており、左右に名前とライフゲージが出現する。そして「FIGHT‼︎」の文字。

自分が「シルバー・クロウ」という名前で、今いるところが格闘ゲームだと理解したハルユキだったが、どうしたらいいサッパリ分からず瞬殺される。

早速黒雪姫から笑われたハルユキは、「ブレイン・バースト」の説明を受ける。

「ブレイン・バースト」は格闘ゲームでポイントを獲得し、レベルアップをめざすゲーム。個人でも参加できるがより効率よくポイントを稼ぐには、レギオンと呼ばれるチームに所属することが近道となる。

「ブレイン・バースト」は7年前に正体不明の製作者によってリリースされ約1千人のプレイヤーがいるが現在のレベル最高者はレベル9の7人だけ。レベル10に上がるためには、レベル9リンカーに5回勝てば良いだけなのだが、負けた方はポイントを全損し、「ブレイン・バースト」が強制アンインストールされ、ブレイン・バーストの記憶も消去されるという過酷なものだった。

レベル9リンカーは「純色の7王」と呼ばれたが、彼らは新たな戦いに身を投じることはせずに、停滞を選び領土不可侵条約を結んだ。

それに異議を唱えたのが「ブラック・ロータス」こと黒雪姫だった。赤の王を狩ることに成功したものの、その以上は狩ることができず、逃げ回った「ブラック・ロータス」は以後、グローバル接続をせずに引きこもった。

2年間の引きこもりの後、黒雪姫は安全なはずの「学内ローカルネット」を通じて対戦を申し込まれる。それはつまりバーストリンカー最大の禁忌「リアル割れ」になったことを意味する。

襲撃してきたのは梅郷中学の生徒しかいない。あらゆる状況から黒雪姫が怪しいと示したのは、なんと幼馴染のチユリの写真だった・・・

 

物語は、衝撃の黒幕の正体を突き止め、黒の王ブラック・ロータスのレギオン「ネガ・ネビュラス」の復興をさせるとともに、黒雪姫のレベル10到達を助けるためハルユキが活躍していきます。

次々に現れる強敵に対し、ハルユキは、その純真さと正義感、頑張りによりどんどん成長し、克服していきます。

成長するにつれ、自分のことも前向きに捉えることができるようになったハルユキのもとには、元ネガ・ネビュラスのスカイ・レイカーことフーコや、アーダー・メイデンこと謡(うたい)はもとより、本来敵であるはずの赤の王スカーレット・レインことニコも集まってきます。

各キャラクターもそれぞれ掘り下げられ、過去の悲しい事件を抱えながらもハルユキとの交流することによりココロの傷が癒やされていきます。

ハルユキを慕い集まってくる仲間(ほぼ女性)とともにハーレム状態になってくるネガ・ネビュラス(笑)

ハルユキと謎の多い美少女黒雪姫の恋の行方はどうなるのか。

まだまだ先の見えない展開が続いています。

実はアクセル・ワールドの世界はSAOの世界の約20年後の世界です。

物語が進むにつれてSAOとの繋がりが徐々に見えてきている状況です。SAOでヒロイン結城明日奈が通っていた私立エテルナ女子学院は、白の王が統べるオシラトリ・ユニヴァースの本拠地だったり、ブラック・ロータスが使う剣技が「奪命撃(ヴォーパル・ストライク)」「星光連流撃(スターバースト・ストリーム)」「光環連旋撃(ジ・イクリプス)」であり、これを教えたのがグラファイト・エッジという2刀流の真っ黒な謎の剣士という怪しさ満点の人物がいたりなどです。

個人的にはSAOとアクセル・ワールドのどちらが好きかと問われたらアクセル・ワールドを選びます。

ハルユキのおっちょこちょいだが純真な気持ちががみんなの心を惹きつけていく様子が微笑ましく、読んでいて清々しいところが魅力的です。天才型のキリトよりも努力型のハルユキに共感してしまうからでしょう。

そして、なんと言っても黒雪姫が可愛いです!!綺麗なお姉さんは大好きです。オイ

マンガ化

アクセル・ワールドは、マンガ化もされています。

作者は、合鴨ひろゆきさん。キャラクターデザインは、原作と同じHIMAさん。

全8巻で原作の5巻までの内容がマンガ化されています。やはり絵で表現されると状況が分かりやすくて良いですね。

キャラクターが可愛いです。

もう一つが、

あかりりゅりゅ羽さんが描く「あくちぇる・わーるど」です。

一転して2頭身キャラが暴れまくるギャグ漫画となっています。

特に黒雪姫の破天荒な行動がまわりを掻き回します。ニコが常識人として存在しているのが面白いです。

実は、アクセル・ワールドを最初に認識したのは、息子が読んでいた電撃文庫MAGAZINEに掲載されていた「あくちぇる・わーるど」を読んで、「どうして同じキャラクターなのに「ニコ」って呼ばれたり「レイン」って呼ばれたりするの?」って息子に聞いたのがキッカケでした。

そこからこんなに好きな作品になるとは思いませんでした。

アニメ化も

「アクセル・ワールド」はアニメ化もされ、劇場版も制作されました。

次は、アニメ関連の「アクセル・ワールド」について語っていきたいと思います。

それでは。