みなさん、こんにちは。
今回は、2021年現在シリーズ累計800万部突破、連載10周年の人気漫画
「月刊少女 野崎くん」をご紹介します。

「月刊少女 野崎くん」は、スクウェア・エニックスさんのウェブコミック配信サイト「ガンガンONLINE」で2011年8月から連載しています。
椿いづみさんによる4コマ漫画で、2012年から単行本化され2022年2月現在13巻まで発行されています。
あらすじ
私立浪漫高校2年生の佐倉千代は、入学式に出会った同級生野崎梅太郎に告白します。

いきなり告白から始まる漫画も珍しいのではないでしょうか?
しかし、緊張のあまり「ずっ ずっと ファンでしたっ」と言ってしまった佐倉の手には一枚のサイン色紙が渡されます。
さらに動転して「ずっと一緒にいたい」という佐倉は、そのまま野崎くんのマンションに連れていかれ、原稿とスミを渡されベタを手伝います。
4時間後、野崎くんが漫画家だったことにやっと気づき、なおかつ自分が好きな作品である少女マンガ「恋しよっ❤️」の作者「夢野咲子」ということに仰天します。
夢野咲子は、「繊細な心理描写と華やかな画面で大人気の作家」であり、「乙女心を大切に描き」「女の子の心の代弁者とも言われ」る超人気作家。
一方、野崎くん自身は、少々鈍感でデリカシーにかける発言が目立つ無愛想な男の子。長身で漫画のネタを探すことに熱心で恋バナ大好き、でも初恋もしたことがないという「なんで少女マンガ描いてるの?」という人物です。
そのままベタ担当としてお手伝いをすることになった佐倉は、同じくアシスタントをしているイケメンだけど超恥ずかしがり屋の同級生であり、実は「恋しよっ❤️」のヒロイン「マミコ」のモデルである「花・効果担当」「みこりん」こと御子柴実琴

3年生で演劇部の部長で「背景担当」の堀ちゃん

野崎くんの後輩でバスケット部1年で「スクリーントーン・消しゴム」担当の若松くん

と交友関係を広げ、波瀾万丈な学園生活やマンガのネタ探しを協力していきます。
最初はそれぞれが野崎くんのアシスタントをしていることを黙っているため、周囲の誤解を産みエスカレートしていく様子が面白おかしく展開されます。
真剣な顔とギャグ顔がコロコロと入れ替わるのも大好きです。
少女マンガ(?)だけあって、キャラクター同士の恋愛模様も描かれるのですが、これが全く進展しません(笑)
ハンサムな顔立ちで女の子に甘いセリフを躊躇なく発し、女の子からの絶大な人気を誇るとともに、そんな言動をソツなくこなすため男子から尊敬を込めて「学園の王子様」と呼ばれる演劇部のエース鹿島遊(女)

部長の堀くんに好意を持っているけれど、方向性が間違っているためしょっちゅう堀ちゃんからバイオレンスな扱いを受けています。
佐倉の同級生で声楽部所属の瀬尾結月

空気を読まないガサツな性格だが本人には全くその気はない自称「気遣い屋」。ワイルドで容赦なく顔面を狙ってくるため男子バスケ部に恐れられていますが、歌声の美しさは「声楽部のローレライ」と呼ばれている。若松のことがお気に入りでよくパシリに使っています。
若松は瀬尾に付きまとわれて迷惑はしていますが、本人とは知らず「声楽部のローレライ」に憧れていると本人に告げます。
また、大学生で野崎くんと同じマンションに住む少女マンガ家の都ゆかり

温厚な優しい性格のため担当の前野からの無茶振りに振り回され、どの作品にもたぬきが登場する天然な人物ですが、大学では普通に過ごそうとマンガ家であることを黙っているため、友人からは借金があり夜のバイトをしている苦労人と思われています。
各キャラクターがとんでもなく立っていて、すぐに明後日の方向に話が進んでいくため、飽きることなく読み進めることができます。
そして思い出したかのように挟まれるキュンとくるエピソードが秀逸です。
最新13巻では特装版のおまけとして「月刊少女 野崎さん」が付いてきました。

これは本編の主人公野崎くんの妹・夢子を主人公としたスピンオフです。
2014年に発売された「月刊少女野崎くん公式ファンブック」で存在が明らかになり、椿いずみさんの初期構想では彼女が主人公で、もともと野崎くんはヒロインの兄という超脇役ポジションだったことが明らかにされました。
この作品では、夢子は少女マンガのようなロマンスを夢見ながらも空気の読めない残念で面倒な中学2年生で面白いです。
ちなみに夢子は「恋しよっ❤️」の大ファンでありながら、野崎が「夢野咲子」であることを信じていません。
TVアニメ化も
「月刊少女 野崎くん」は2014年7月にTVアニメ化されています。
キャストは、野崎梅太郎役に中村悠一さん、佐倉千代役に小澤亜季さん、御子柴実琴役に岡本信彦さん、堀政行役に小野友樹さん、若松博隆役に木村良平さん、鹿島遊役に中原麻衣さん、瀬尾結月役に沢城みゆきさん、さらに「恋しよっ❤️」の鈴木三郎役に宮野真守さん、マミコ役に三宅麻理恵さんでした。
まあ、当時野崎くんの声が学園ものということもあって、どうしても「マクロスF」の早乙女アルトにしか聞こえませんでした(笑)

コミックスの秘密
実はコミックスのカバーを外すと表紙と裏表紙には、それぞれの巻に関係するおまけマンガが載っています。
これも楽しいです。なんと「公式ファンブック」でも付いてます。
まさに「ラブ&ギャグが沸騰する」「月刊少女 野崎くん」。
今後も楽しみです。オススメですよ!
それでは。