マクロスシリーズ

【ネタバレあり】マクロスΔシリーズを振り返る【マクロスデルタ】【まとめ】

みなさん、こんにちは。

今回は「マクロスΔ」のシリーズ全体を振り返ってみたいと思います。(個人的な感想です。)

放送前

2014年3月にTOKYO MXで「マクロスF」が再放送された際、最終回後に告知がありました。

大歓喜でした。

「マクロスⅡが含まれてるー!」ソコジャナイ

しかし、同時に不安もありました。

前作である「マクロスF」は、マクロスの集大成として制作されました。

特に劇場版では、音楽、戦闘、ドラマといった複数の要素を多層に重ね合わせることで情報の洪水を起こさせる禁じ手と言える手法をとったと河森正治総監督もおっしゃっているほどマクロス全部乗せの感が満載でした。。

それほどまでに凄まじい印象を残し、実際「マクロスF」は多くのファンを獲得しました。

その後に作製されるマクロスは、「マクロスF」を超えることができるのか?

どんなマクロスでも嫌いになることは自分的にあり得ないとは思っていましたが、次作のマクロスのヒットにその後のマクロスがかかっていると考えると正直不安でした。

次々に発表されていく情報の中で、最も心配だったのが音楽担当が菅野よう子さんではなかったこと。

思わず「え〜大丈夫かなぁ」と呟いたことを今でもおぼえています。「相当良い楽曲を持ってこないとマクロスFに勝てないよ」と思っていました。ナニサマダヨ

特報発表

そんな中で発表されたタイトルが「マクロスΔ」。

一瞬読めませんでした。

もしかして「マクロスさん、かっけー」かなとも思いました(笑)

そして特報が発表されます。

「銀河辺境の惑星に 新しい風が吹く」というテロップが流れます。

移民船団で宇宙が舞台のマクロスFとは大きく設定を変えてきたことがわかります。

セリフはありませんが、主要人物は描かれます。

このカット。当時は自分一人で凄く推察していました。「同一人物だろうけど髪の色が・・・なぜ?」とか。

さらに「えっ!グラージ出るの(手が付いてるけど)。リガードやシャイアンも出るんだ」とも思いました。

歌はありませんでしたがBGMはカッコよさを感じました。

そして発表された先行放送。

その後先取りスペシャルの告知CMでついに歌が発表されます。

「いけないボーダーライン」です。

ホッとしました。力強くてしかもキャッチーでクセになりそうな、「これならいける!」と思いました。ダカラナニサマダヨ

後日、歌っているのが当時15才のJUNNAさんということにビックリしました。声質からしてもっと年上の方かと思っていたら息子と同い年だとは。

先取りスペシャル

大晦日に放送された「先取りスペシャル」。

見逃すわけにはいきません。

家ではBSが見えないので、嫁さんの実家に行って無理を言って見せてもらいました。

このワークロイドの場面の作画が劇場版並みで、息子と二人ビックリしました。

また、フレイア・ヴィオン役の鈴木みのりさんの演技がうまいのが印象的でした。

可愛いだけでなくコミカルな演技もお上手でした。方言がまた良いですね。「新人のはずだけど、なんだこの子は!」と思いました。

放送開始

2015年4月、TOKYO MXを始めとして7局から放送開始された「マクロスΔ」

美雲さん、魔法少女ですか?◯ラゴンボールですか?

前半のテンポの良さ、毎回新しいワルキューレの歌が発表されるなど驚きの連続でした。

第3話「旋風 ドックファイト」では名曲の一つ「僕らの戦場」が発表されるとともになんとVF-1が登場するとは。

リガードといいオールドファンには嬉しい限りでした。

第4話「衝撃 デビューステージ」では、敵側ウィンダミアの空中騎士団が駆るSV-262ドラケンⅢの変形機構にビックリしました。ハセガワさんの箔押しの素晴らしいデカールにも驚きましたが・・・

マクロスΔは登場人物が多いため、一人ひとりにスポットを当てていくのは大変だと思っていました。その中で三角関係の決着もつけられるのかも当時注目されていました。

そんな中、戦場に身を置くワルキューレを見出したのは凄いアイデアだったと思います。

各キャラクターの危機感が一層深まり、命懸けの中での濃密な感情の動きが共感できるものとなっていました。

特に第10話「閃光のAXIA」、第13話「激情 ダイビング」は素晴らしい内容となったと思います。

しかしながら、前半が素晴らしすぎた分、その後の展開の物足りなさ感は否めませんでした。

美雲・ギンヌメールの巨大化は、マクロスFのランカ・リーと被ってしまうし、ロイド・ブレームが画策した人類のネットワーク化も同じくバジュラを利用しようとしたグレイス・オコナーと同様に見えてしまいインパクトが弱まってしまったように感じました。

ハヤテ・インメルマンとフレイアの恋の決着ができたことは良かったのですが。(ミラージュ推しにはちょっと辛い)

なんだか失速感が拭えませんでした。

最初に心配していたワルキューレの楽曲が勢いが止まらなくて良い楽曲が多かった分だけ残念感も増しました。

劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ

もやもやが残った「マクロスΔ」でしたが、2018年2月9日から「劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ」が全国ロードショーとなりました。

TV版全26話の総集編ではなく、新要素を加えた再構築版となります。

主にワルキューレにスポットを当てた構成になっていてTV版を見ていなくても楽しめるものとなっています。

メカ的にもアーマードが初登場したり、VF-31ジークフリードにウィンダミアのリルドラケンが装着可能な銀河標準仕様という設定が出たりと面白いものでした。

特にミラージュの乗り込んだドラケンが、ミラージュのパーソナルカラーになるのは良いですね。

作品的には上手くまとまっていますが、やはり一度見たものですのでそれなりの印象でした。

劇場版マクロスΔ 絶対LIVE‼︎‼︎‼︎

そして2021年10月8日に「劇場版マクロスΔ 絶対LIVE‼︎‼︎‼︎」が公開となりました。

正直、この作品でマクロスΔの印象は大きく上がりました。

フレイアの生き様に心が揺さぶられる。

もうこの1点で全てを語ることができます。

全マクロスシリーズを通して一歩突き抜けた転換期を迎えた作品になった印象です。

詳しくは別の記事で書いていますのでそちらも良ければみてください。

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まとめ

今回は、マクロスΔシリーズをみてきた素直な感想を書いてみました。

少し残念な感想だったTV版から劇場版で見事にひっくり返された感じです。

初代マクロスであるTV版「超時空要塞マクロス」の作画崩壊回などを観てから(それはそれで好きですが)、劇場版である「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」での凄まじい描き込みに感激をした印象と重なります。

そういった意味でも「超時空要塞マクロス」と深く繋がった作品でした。(レディMとか。)

また、全編通してワルキューレの楽曲が素晴らしすぎです。

今回の劇場版でも、「唇の凍傷」から「ALIVE〜祈りの唄〜」「宇宙のかけら」という名曲が生まれました。

特に「ルンに花咲く恋もある」では、曲の発表時と映画を見た後で印象が180°変わりました。

こんなに難しい楽曲をこなされた声優さんたちには感謝と尊敬を禁じ得ません。

映画を観た後にCD「Walkure Reborn!」を聞くと感動しますよ。

「劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!」でマクロスΔシリーズは、自分の中でトップクラスのシリーズとなりました。

マクロスが40周年を迎える2022年。今後の展開も楽しみです。

ところで、劇場版ではアラドとカナメさんの関係はなかったことになっているのでしょうか?(結構好きだったのに。)

それでは。

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