みなさん、こんにちは。
もはやマクロスといえば、「空中キャッチ」ですが(???)
マクロスFでは、宇宙に吸い出されそうになったランカをアルトが助けたり、劇場版マクロスF〜イツワリノウタヒメ〜でもバジュラから落下したランカをアルトが救います。
マクロスΔでは、被弾し墜落するハヤテのVF171をミラージュがキャッチするという驚きの展開でした。
さて今回は、そんな空中キャッチの元祖!超時空要塞マクロスをコマ送りで確認していたら発見したことをお伝えします。
元祖空中キャッチ!
場面は超時空要塞マクロス第2話「カウント・ダウン」です。
ゼントラーディの突然の襲撃を受けた南アタリア島で、忘れ物を取りに1人ニャンニャンに向かうミンメイは、途中で敵戦闘ポッドリガードに襲われる。


そこに助けに入るフォッカーと輝。

フォッカーは、輝にミンメイを連れて逃げろと指示します。輝はミンメイを掴んで逃げます。



プラモデルも作ってみました!雰囲気伝わりますか?
ミンメイを掴んで輝は逃げますが、敵にミサイルを放たれ上空へ逃げます。ミサイルはかわすものの、左腕を撃ち抜かれ、ミンメイとともに落下していきます。追いかける輝。


左手の油圧が抜けてミンメイは1人空中に放り出されます。そこに落下速度を合わせた輝が追いつきます。



ベージュ・・・・・(ナニガ)




そして、今回この場面をコマ送りにして初めて気がついたのですが、ここで輝とミンメイがジェスチャーで合図を送っているんですね。知りませんでした。輝がキャノピーを開けるといい、ミンメイがグッド👍で了解したということでしょうか。



キャノピーが開いて、入ってくる風圧に顔を歪める輝。作画が凄く細かいです。



1回目はお約束の失敗。



2回目に成功!ミンメイを後部座席に誘導します。


しかし、今度は輝の体が浮き上がってしまいますが、閉じてきたキャノピーに抑えられて無事着地します。
時間にすると30数秒という場面ですが、キャラクターの表情や仕草も本当に細かく描かれて、もの凄い作画であることがわかります。こんなのコマ送りしないとわからないですよ!
実はこの場面、制作陣でも揉めた場面らしく、メカ作監の板野一郎さんがミンメイの下着を見せたくて原画でバンバン下着を見せていたのですが、キャラ作監の美樹本晴彦さんが絶対に見せたくないとすっかり直してしまったのだそう。これには脚本の松崎健一さん、チーフ・ディレクターの石黒昇さんも入ってカンカンガクガクだったそうです。
作画段階では勝ち目がないとみた板野さんは、動画チェックの方を腕力でおどして、数カットを書きかえさせたとかいう話も。
でも、その時指定した色が悪く、画面ではわからなかったというオチ・・・
そんなところにこだわるマクロス、大好きです。
この時の板野さんの作画が見たい方は小学館の「THIS IS ANIMATION ザ・セレクト3 超時空要塞マクロス上巻」に載っていますので良ければご覧ください。スゴイデスヨ

さらに注目ポイント
この場面の周辺の作画も素晴らしく。私が凄いと思ったのは、ミンメイを左手に掴んだバルキリーのエアインテークに煙が吸い込まれていく描写です。



めちゃくちゃ細かい!こだわりを感じます。
最後は癒しを
最後は癒しを。無事着陸したミンメイは、泣きながらも髪の毛がぐちゃぐちゃなのを気にします。輝から命と髪の毛、どっちが大事なのと聞かれミンメイは髪の毛と答え、2人に笑いが起こります。


これ久しぶりに観ると、飯島真理さんの演技と相まってミンメイが凄く可愛いんですよね〜。未沙派の私もグラってきちゃいました。
それでは。