マクロスシリーズ

【マクロス】マクロス・ザ・ライドが面白い!

みなさん、こんにちは。

みなさんは「マクロス・ザ・ライド」を知っていますか?

「マクロス・ザ・ライド」は、模型雑誌の「電撃ホビーマガジン」で企画された、小説と模型との異色タッグで展開されたマクロスのスピンオフ作品です。

小説は、電撃ホビーウェブで公開され、小説で登場する可変戦闘機等をモデラーが作成して電撃ホビーマガジンに掲載していくという画期的な企画で、マクロス好き、マクロスプラモデル好きにはたまらないものでした。

連載は、2011年1月号からスタートし、約1年かけて続きました。

小説の作者は、小太刀右京さんです。

舞台はなんとマクロスFです

物語の舞台は、2058年でマクロス・フロンティア船団です。

マクロスFが2059年の物語ですので、1年前ということになります。

主人公は、チェルシー・スカーレット。

S.M.Sアポロ小隊のパイロット。愛機はVF-19EF(カリバーン)。純血のゼントラーディで元アイドル、しかも銀河ゴールドディスクのプラチナアワードまでいったという変わった経歴の持ち主。

主人公のパートナーを務めるのは、ハクナ・青葉。

フロンティア船団で行われるバンキッシュレースに出場するレーサー。愛機はVF-1X++(ダブルプラス)。レースでは常に優勝圏内にいるものの、必ずゴール前でトラブルに見舞われることから「無冠の帝王」と呼ばれている。

そして、マクロスといえばの三角関係の一端を担うのは、マグダレーナ・ツェロナスカ。愛称はレーナ。

投資銀行ヴィスワ&オーデルの令嬢でありながら、ヴァンキッシュレーサー。美しい容姿にもかかわらずド派手なラフプレーを好む。愛機はなんとSV-51γの熱核反応タービンエンジン搭載機であるSV-52γオリョール。


S.M.Sの隊員として腕を鳴らしていたチェルシーは、ある戦闘で突然トリガーが引けなくなる。トリガーが引けないのは、軍人として失格。

失意のチェルシーは、上司の計らいによりアイランド15にある倉庫に出向いた。

そこで出会ったのは50年以上前の可変戦闘機VF-1とハクナ・青葉だった。

ハクナからヴァンキッシュレースのパートナーを勧められたものの最初は乗り気ではなかったチェルシーだったが、乗機となったVF-19ACTIVEノートゥングを駆り、徐々にヴァンキッシュレーサーとして成長していく。

しかしその影で、チェルシーを狙う何者かが動き出した。

というストーリーです。

そして、物語の中には、早乙女アルトやランカ・リーなどのマクロスFのメンバーも登場します。マクロスFの前日譚としても読むことができます。

さらに物語後半では別の作品とも深い繋がりが・・・


小説はアスキー・メディアワークスさんから単行本として出版され、上下2巻となっています。

小太刀右京さんの小説は、とても小気味良く、専門用語が出てきても抵抗なくスラスラ読むことができます。

その上キャラクターが実に生き生きと魅力的に描かれるため、感情移入しやすくなっています。

そしてなんといっても小太刀さんの小説の魅力は、ところどころに散りばめられたマクロスネタです。圧倒的な知識をもとに埋め込まれたネタは、マクロスファンなら思わずニヤリとしてしまいます。さらにそういった散りばめられた小片がラストに向けて怒涛のごとく収束していく様は、まるでジェットコースターのように読者を物語に引っ張り込むのです。それが気持ちいい。

そんな、小説「マクロス・ザ・ライド」。オススメですよ。

ライドに登場するモデルも凄いことに!

ライドに登場する可変戦闘機たちは、数々のモデラーさんによって、電撃ホビーマガジン上を賑わせました。

現在もその作例は、アスキー・メディアワークスさんの「マクロス・ザ・ライド ビジュアルブックvol.1&2」で見ることができますよ。

作例数はなんと33。

カラーリングの変更だけでなく、フルスクラッチもあり凄くかっこいい。

VF-9E カットラスやVBP-1/VA-110 ネオ・グラージといったファンゴコロをくすぐる作例もあります。

特にVF-19ACTIVEノートゥング。ファイターもいいけど、バトロイドがカッコいい。顔に気品があって女性らしさも感じられる作品です。

また、YF-25パラディンプロフェシーもスーパーパックやアーマードパックとも違った、まさに騎士といった雰囲気がいいです。

是非プラモデル化をお願いしたいです。必ず買います(笑)

そして、ハセガワさんは実際にライドの機体を製品化してくれました!

チェルシーがエピローグで搭乗する機体であるVF-11B ノートゥングⅡと、ヴァンキッシュレースを中継する報道機であるVF-11D サンダーフォーカスです。ネーミングがきまっています。

プラモデル作ってみましたよ。

ハセガワさんのVF-11はとても組み易く設計されているため、ストレスなく作ることができます。

その分レース機のようにカラーリングに拘りたい時には、そちらに力を込められるのでいいですね。

作例では、優勝したチェルシーが、オーナーのユェイン・ラフの趣味によりチャイナ服のコスプレをさせられ、1曲歌わされるという場面です。ステージも取ってつけたような貧相感を出しています(笑)

VF-11B ノートゥングⅡには、おまけとして他のバンキッシュ用のデカールも入っていますので、オリジナルを作ることもできますよ。

小説もプラモデルも楽しめる「マクロス・ザ・ライド」。

是非手に取ってみてはどうでしょうか?

それでは。