マクロスシリーズ

【マクロス7】前作を全否定?ミンメイは誇張された存在

みなさん、こんにちは。

今回は「マクロス7」第11話「ミンメイビデオ」をご紹介します。

この回は非常に特殊なエピソードとなっています。

以降、ネタバレを含みますのでご注意ください。

あらすじ

Fire Bomberが主演でドラマ「リン・ミンメイストーリー」の製作が決定された。

歌で星間戦争を終結させた伝説の歌姫リン・ミンメイ役に抜擢されたミレーヌは大はしゃぎ。

同じく一条輝役に選ばれたバサラだったが、ドラマがマックスとミリアを中心とした軍とシティオフィスのプロパガンダ政策だと知って辞退する。

バサラの代わりに美形の男優ボビー・ラコステが登板するが、ミレーヌをホテルに連れ込もうとしたところをバンパイアに襲われてしまう。

すんでのところでミレーヌを助けたバサラは、レイ・ラブロックの説得で一条輝役に復帰、ミレーヌと共にVF-19改に乗り込む。

ミンメイの衣装に身を包んだミレーヌが「愛・おぼえていますか」を気持ちよく歌っていた時、敵が襲来。

それまで乗り気でなかったバサラがヘルメットを脱ぎ捨て、歌を歌い始める。

敵からの攻撃に対して怯むミレーヌだったが、歌い続けるバサラにミンメイの姿を重ね、自らも必死に歌い始める。

なんとか敵を退けたものの、敵味方の残骸に囲まれ、VF-19改自身も無傷ではなかったことでミレーヌはあることに気づく。

「私、分かったような気がする。リン・ミンメイの物語って作られた伝説よ。時が過ぎていくうちに誇張されただけのおとぎ話なのよ。」

前作を全否定?

このお話、マクロスシリーズの原点である「超時空要塞マクロス」と劇場版「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」のコンセプトである「歌で戦争を止める」というのを、そんなことはあり得ないと全否定しています。

ここまで前作を否定した作品も珍しいのではないでしょうか?

マクロスという作品は、全てが後に作られた映像作品という位置付けなのでそれを強調するセリフです。

まあマクロスらしいといえばマクロスらしいエピソードです。

しかもこの後、バサラの、そしてミレーヌ達Fire Bomberの歌がバロータ戦役を終結に導くのですから、一旦否定してからの「いや、実際に歌の力は凄いんだよ!」っていう今後の展開に繋げていく面白い回でもあります。

こんな表情のミレーヌが見られる素晴らしい回でもあります♪

個人的には、ボビー・ラコステ役の長谷有洋さん(超時空要塞マクロスで一条輝役)が、一条輝役を演じることになったことや「ミンメイ」っていうセリフが聞けたことに感動しました。

ちなみにドラマに出演するカムジンらしきゼントラーディ人役に「超時空要塞マクロス」でカムジンを演じた目黒裕一さんがキャストされているのも特別感があっていいですね。

この回、実は特別なんです!

この回は他にも特別なことがあります。

まず、この回の本放送時は1994年の年末であり、スペシャル編の意味合いがありました。

また、ノンクレジットですが、キャラクター原案の美樹本晴彦さんが本編パートに初参加しており作画修正をされています。

これは、ミンメイなどの旧キャラクターが登場するなら自分が参加するのも面白いかもしれないと、以前に河森正治さんと会話したことがキッカケだったとのことです。

なかなか興味深いエピソードです。

ミンメイについて

ちなみに、マクロス7の時代設定は2045年、伝説の歌姫となっているミンメイは、2010年2月の第一次星間戦争終結の後、2012年8月にマクロス・シティでの「さよならコンサート」を開催。

「人類播種計画」に参加することを表明したことで、実物のミンメイに会えるのはこれが最後ということもありコンサートは超満員となったそうです。

2012年9月、第1次超長距離移民船団が地球を出航。船団旗艦は早瀬未沙が艦長を務める「メガロード01」。船団の護衛を務める航空隊隊長に一条輝が選ばれます。

2016年7月には銀河中心近傍で通信途絶。以降このことは公にされていません。

2031年、映画「愛・おぼえていますか」が公開。ミンメイブームが再燃します。

さて、マクロスシリーズ最新作「劇場版マクロスΔ 絶対LIVE‼︎‼︎‼︎」にて再び登場した「メガロード01」。

ミンメイはいるのでしょうか?

妄想が膨らみます。

それでは。