マクロスシリーズ

マクロスキーワード〜ひとりぼっちじゃない〜【マクロス】

劇場版マクロスデルタ 絶対LIVE!!!!!! 公開が秋に決まり、PVの第2弾も発表されましたね。一場面ごとに情報が溢れていて妄想が止まりません。

さて、そんなマクロスシリーズでは、これまで数多くの名言が生まれています。

今回は、そんな名言の中でもあまり注目されていないけど、マクロスにとって重要なキーワードをみていきたいと思います。

そのキーワードとは、

「ひとりぼっちじゃない」です。

では、年代別にみていきましょう。

超時空要塞マクロス

まずは、1982年10月から放送開始された超時空要塞マクロスから。

第27話「愛は流れる」のラストです。

戦列を離れてしまい地球に降りた一条輝は、基地に残っていた早瀬未沙を救出します。焼け野原となった地球の姿、そして遠く宇宙で繰り広げられる戦闘を見上げることしかできない2人。

未沙「地球で生き残ったのは、私たち2人だけかもしれないわね。」

輝「それでもいいんじゃない?・・・ひとりぼっちじゃないんだから。

そして最終回の第36話「やさしさサヨナラ」

歌手生活に疲れたリン・ミンメイは、輝の元に訪れ、軍を辞めて普通の暮らしをしていた昔に戻ろうと願います。そんな時、カムジン・クラヴシェラの急襲を受け街が火の海になります。駆け出した輝を追いかけてきたミンメイとの場面です。

ミンメイ「私も一緒に連れてって!ひとりぼっちにしないで!

輝「ミンメイ、ごめん。だけど君はひとりぼっちなんかじゃない。行くよ。君には歌があるじゃないか。」

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか

次は、1984年7月公開の「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」から

といっても、劇中の台詞ではなく名曲「愛・おぼえていますか」の歌詞です。サビ後にリフレインされる印象的な歌詞です。

もうひとりぼっちじゃない。あなたがいるから。」

何度観てもカッコいい。作成したプラモも載せておきます(笑)

劇場版マクロスF〜イツワリノウタヒメ〜

2009年11月公開の「劇場版マクロスF〜イツワリノウタヒメ〜」から

シェリル・ノームを誤解して思いっきりどついた早乙女アルト(笑)は、謹慎中の自室でシェリルのイヤリング「思いを伝える石」を身に着けると、シェリルの秘められた想いが知覚される。

シェリル「ひとりぼっちに・・・ひとりぼっちにしないで!

カッコええなぁ。イマソレカ!

そしてラスト。シェリルとランカ・リーが「ライオン」を歌い上げ、なんとかバジュラを退けます。ステージ上で集うアルト、ランカ、シェリルに雪が舞い降りてきます。

シェリル「ありがとう。アルト。ランカちゃん。私はひとりぼっちじゃないってわかったから。」

劇場版マクロスF〜サヨナラノツバサ〜

2011年2月公開の「マクロスF〜サヨナラノツバサ〜」から

大統領補佐官のレオン・三島の陰謀により、投獄されたシェリル。シェリルがギャラクシーのスパイと知りショックを受けるアルトとランカ。ランカは1人シェリルに会うためにアルカトラズで面会を求めます。

ランカ「いつも強くて輝いているシェリルさんも本当は寂しくて悲しくてひとりぼっちで。・・でも、それに負けないように精一杯歌ってたんだって。・・・私嬉しかったんです。シェリルさんと一緒に歌えて。私たちの歌がひとつになって。お腹の底が震えるくらい・・・私もひとりぼっちじゃないんだって!」

その後、SMSがシェリルの奪還を敢行。アルカトラズでランカの慰問ライブを実施して、その間に女装したアルト(スバラシイ)がシェリルを救出します。あまりの出来事(アルトの女装)チガウに驚いたシェリルにアルトが言います。

アルト「言ったろ。お前はひとりぼっちじゃないって。」

シェリルカワエエ・・いかん心の声が・・・

劇場版マクロスデルタ 激情のワルキューレ

2018年2月公開の「マクロスデルタ 激情のワルキューレ」から

敵対するウィンダミアの手に落ちた美雲・ギンヌメール。星の歌い手だった美雲は宰相ロイド・ブレームの策略により人類洗脳のために歌を歌わされる。残されたワルキューレのメンバーの命懸けの歌により、自我を取り戻した美雲に対しメンバーが語りかける。

レイナ「美雲!美雲!ひとりじゃない。ひとりじゃないよ美雲は。私たちの大切な仲間だよ!」

まとめ

いかがでしょうか?この「ひとりぼっちじゃない」というキーワード、結構大事な場面で出てきます。マクロスシリーズは人と人との繋がりも重要なテーマだと気付かされます。

ざっと調べてみたのですが、超時空要塞マクロス以外は全て劇場版で出てくるんですよね。劇場版という限られた時間の中で印象的な表現となるとこうなるのでしょうか。

バルキリーの生みの親でありマクロスシリーズのカナメである河森正治さんはもともと繰り返しを嫌う傾向にあり、同じ演出や他の作品で成功している手法を避ける方です。しかし、マクロスFで監督の菊地康仁さんと脚本の吉野弘幸さんが過去作品のオマージュを大量に取り入れたことで、その面白さに改めて気づいたそうです。そういうことでもマクロスF以降に出てきたということも納得できます。作品規模が大きくなって登場人物が多くなったことにより仲間という意識がより強くなり、それによって「ひとり」ということが印象的に扱われるようになったと思われます。

さて、この秋に公開される「劇場版マクロスデルタ 絶対LIVE!!!!!!」今作でもこのキーワードが出てくるのか、個人的に密かな楽しみとしています。

それでは